CASE STUDY事例&成功のヒント

事例から学ぶ成功法則

時間の確保

※弊社がこれまでにお会いした6,000を超える会計事務所の“共通する成功要因”を少しずつご紹介していくコラムです。

日々業務を行うにあたり、時間の種類を意識したことはあるでしょうか。時間は大きく分けると5つの種類があります。

【1】今、成果を生んでいる時間
【2】将来の成果の種となる時間
【3】自分を成長させるための時間
【4】過去の成果を処理する時間
【5】何の成果も生まない時間

今回は、未来への投資時間のひとつである【2】将来の成果の種となる時間 について考えてみます。
ここで言う『将来の成果の種となる時間』というのは、営業やセミナー開催に伴う準備の時間で、将来の顧客創造のために時間を使う、ということです。

弊社名南経営では、同じく未来投資時間のひとつである【3】自分を成長させるための時間 と合わせて、事務所全体として20%程度の“時間予算”があるのが理想的としています。

ここでポイントとなるのは

・きちんと予算を使うこと
・マイルストーンを設けること

です。

会計事務所では期限が決まっている仕事が多く、どうしても目の前の業務に流されてしまいがちで、「やりたいけどできなかった」で終わってしまうことがあります。一方で、ただ時間を浪費するばかりでも意味がありません。「いつまでに何をする」という具体的なマイルストーンを設けて成果を出す、ということが重要です。

こういった“時間予算”を意識している事務所の例をご紹介します。

先日お会いした、事務所を急成長させている先生のお話です。
この先生によると「現在、会社数や顧問料が減少傾向にある中で、営業活動を行っている事務所は非常に少ない」んだそうです。そして、営業のために“時間予算”をきちんと確保している事務所は順調に成長していて、“一強百弱の時代”とおっしゃっていました。ちなみに、これらの成長している事務所では、少なくとも全体の10%の工数を営業に充てているそうです。

みなさまもご存知の通り、これまで会計事務所の主業務であった記帳入力などは、自動化やAIの出現で減っていくでしょうし、会社数の減少等もあって顧客獲得競争の激化が進むでしょう。このような時代でも、事務所が永く続いていくためには新たなサービスの発掘、差別化に加え、営業活動やマーケティングに注力する必要があると言えます。

この機会に、日頃の“時間予算”の配分について一度考えてみてはいかがでしょうか。