汝の時間を知る
2018.12.05
※弊社がこれまでにお会いした6,000を超える会計事務所の“共通する成功要因”を少しずつご紹介していくコラムです。
世の中には、“平等なもの”というのはあまり多くは存在しません。自分が望んでも、性別・民族・身体的特徴など、自分の力や努力ではどうすることもできないものがたくさんあります。そんな中、世界中の人々に平等に与えられているのが“1日24時間”という「時間」です。
労働集約型サービスを提供する会計事務所において、この「時間」は最も大切な資源の1つと言えます。
例えば、収益を上げるために「担当先を増やす」あるいは「仕事を増やす」と「時間」が必要になります。しかし、やり方を変えない限り、「時間」は“無尽蔵”に必要となる(業務量が増えるだけ)。ここで何も手を打たなければ、事務所は夜中もこうこうと電灯が光る「不夜城」になる。スタッフのモチベーションが高いうちは良いのですが、一定ラインを超えると「疲弊」が残り・・・ついには、労基署に駆け込まれる事態に!
ドキッとしたた方は、先ずはドラッカーの『汝の時間を知れ』という示唆に目を向けてみませんか?
以下はドラッカーのタイムマネジメントに対する考え方です。
[1]時間の使い方を記録する(時間の使い方をリアルタイムで記録する)。
継続して時間の記録を取り、その結果を毎日見ていく。
そうすれば、成果に何の寄与もしていない仕事に流され、時間を浪費していることに気づくであろう。
[2]やる必要のない仕事、成果を生まない時間となる仕事を見つけて排除する。
[3]他の人でもできる仕事は、その人に任せる。
さらに、自分の仕事のやり方が、他の人の時間を浪費させているとしたら、その仕事を改善するかカットすることである。
[4]時間の浪費を見つけるには「全くやらなければ何が起こるか」と問いかければわかる。
[5]何も起こらなければ、結論は明らかに「直ちにやめよ!」。
成長している事務所には、”タイムマネジメントが高いレベルで現場スタッフまで浸透している”という共通点が存在します。皆さんがイキイキと仕事ができる環境にするために、先ずは時間管理の徹底をお勧めします。