CASE STUDY事例&成功のヒント

事例から学ぶ成功法則

模倣すること

※弊社がこれまでにお会いした6,000を超える会計事務所の“共通する成功要因”を少しずつご紹介していくコラムです。

「先生、他の会社はどうです?」
「うちは他社と比べてどうなんでしょう?」

顧問先から、このような質問をされたことはないでしょうか。

経営者には、自社の業績だけでなく、他社の業績にも関心をお持ちの方も数多くいらっしゃいます。その中でも「同業について知りたい」と思っている方は、特に多いのではないでしょうか。

飲食業で言えば、「あのお店は流行っているのだろうか?」「従業員はどう教育しているのだろう?」などが気になりますが、各企業が行っている様々な取り組みは“企業秘密”である場合が多いです。

では、会計事務所業界はどうでしょうか。

会計事務所業界は、自事務所のノウハウを公開する事務所が数多くあります。建設業や医業に特化したり、事務所のIT化に取り組んだり、顧問先拡大手法を公開したり・・・。非常に多くのノウハウが公開されている、と私は感じます。また、このようなノウハウを自分の目で確かめることができるように、成功した事務所の見学会なども各地で行われています。

そして、この多くの事例を“模倣”して成功した会計事務所も数多く出てきました。

ある事務所は、「会計事務所として税務会計以外のサービス提供をしたい」と考え、一番最初に「外部のセミナーに参加する」ことを始めました。セミナーに参加して得た知識やツールを用い、まずは“言われた通りに素直にやってみる”ことを徹底して繰り返しました。その結果、出てきた問題点に改善が加えられ、だんだんと自事務所流にアレンジされていきました。

しかし、会計事務所の成功事例が数多くありながら、「うちでやっても成功するはずがない」と言う先生もいらっしゃいます。

ここで以前お届けしたメルマガ「1勝9敗の法則」で触れた“とにかくやってみること”を思い出してみてください。色々な取り組みをした結果、問題点や改善点が出てきて、それに改良を加えていくことで“模倣”が“オリジナル”へと昇華していきます。

何かを始めたい時、どう取り組むかに迷ったら、まずはその道で成功している前例を探し、模倣してみることからスタートしてはいかがでしょうか。