CASE STUDY事例&成功のヒント

事例から学ぶ成功法則

ちょっとした“意識”が生むチャンス

※弊社がこれまでにお会いした6,000を超える会計事務所の“共通する成功要因”を少しずつご紹介していくコラムです。

先日、ある先生と話をしていた時のことです。

先生:地元の新規顧問先が増えているんだよ。
私 :何か営業活動をされているんですか?
先生:営業はしてないよ。

「営業しないで新規顧問先が増えるはずがない」と思った私は先生の取り組みについて、詳しく聞いてみました。

私 :では先生、新規顧問先は紹介からの先が多いんですか?
先生:いや、紹介先も多いけど、それだけじゃないね。
私 :どんな先が多いんですか?
先生:地元の新しいお店とかが多いよ。
私 :どういうきっかけで顧問になるんですか?

・・・と、先生に質問を続けていくと、新規先が増えている理由がわかってきました。

先生は、特に地元を歩く時に周りを見るよう“意識”しているそうです。決して特別なことではありませんが、仕事でもプライベートでも移動中に飲食店や新しいお店を何気なくチェックします。そうしているうちに、気になるお店が出てきます。

先生は、気になるお店に実際に行ってみて、その中から更に「自分が好きになれそうなお店」を探すんだそうです。気に入ったお店へ行ったら、店主と仲良くなれるようなるべく話しかけることを“意識”します。

あとは、自然に話が進んでいきます。
「店主と仲良くなるうちに、店主は自分が税理士であることを認識してくれ、最終的には、店主から税務相談を受けるようになり、いつの間にか顧問になっている」そうです。先生によると、同じようなきっかけで顧問先になったお店が何件もあるとのこと。

この先生は、普段の何気ない行動の中で、「顧問先につながるものはないか」と常にアンテナを張り、“意識”を向けるべきものは何か、と考えています。一つ一つは小さな“意識”ですが、結果として顧問先獲得に繋がっているのです。

この話を聞いて、私は普段の仕事中やプライベートでも何も考えていない時がある、と気付きました。

日々の業務に追われている時ほど、一度立ち止まって、今からの行動の目的を考え、「“意識”を向けるべきものは何か」を考えてみると、新たなチャンスが生まれるかもしれません。