お客様の価値観を理解する
2019.03.15
※弊社がこれまでにお会いした6,000を超える会計事務所の“共通する成功要因”を少しずつご紹介していくコラムです。
どの企業にも、理念を基にした行動指針や習慣があります。
例えば、会計事務所での行動指針の例としては
・早いレスポンスは優秀さの証
・クレームの時こそ早く正確な報告を心がける
・毎月訪問しない顧問先であっても、担当先には、月に1度必ず接触の機会を設ける
(電話、メール、立ち寄りなど)
・外では一枚岩
などがあります。
これらの指針は、誰がどのように決めたものでしょうか。おそらく所長先生ではないかと思います。
つまり、理念や行動指針には
「どのような人に仕事を任せたいと思うか」
「どのような価値観の人に好感を持つか」
といった所長先生の価値観が反映されている、ということになります。
同様に、会計事務所の顧問先である企業にも理念や行動指針があり、経営者の価値観や考え方が反映されています。会計事務所の所長先生や担当者は、顧問先の経営者と接し、相談を受ける機会も多いですが、その企業の理念や行動指針はご存知でしょうか。聞いたことがある、という方は多いと思いますが、実際に担当者として対応をする時に、意識して行動している、という方は少ないかもしれません。
これまで、あまり意識して行動していなかったという方は、一度、顧問先の理念や行動指針をじっくり理解し、行動に反映させてみましょう。これまで以上に経営者との信頼関係が深まると思います。
会計事務所業界は、多種多様な業種の、多くの経営者と接することができる稀有な業界です。多くの経営者の価値観に出会い、それらを知って行動することで、信頼関係が深まり、自分自身も成長することができるのではないでしょうか。