電話でチャンスを逃さない
2021.09.09
開業間もない先生方にお会いした時に、よく相談されることがあります。「しばらくは一人でやっていこうと思うけど、事務所の電話対応はどうしているところが多いですか?」
開業当初の一人事務所の場合、事務所に固定電話があっても、ほとんど外出していて電話に出られないということもあるでしょう。電話に出られなければ、顧問先に不安を抱かせたり、新規獲得の機会損失になったりするかもしれません。
顧問税理士を依頼する際に安心感は当然重要な要素です。電話の場合、必要な時に連絡が取りやすいかどうか、レスポンスが早そうかどうかが判断基準となります。ビジネス上は、やはり携帯電話より固定電話の方が安心感につながるのではないでしょうか。
では、固定電話があっても外出等が多い場合にはどうしたらよいのでしょうか。中長期的には、スタッフを採用して対応できるようにすることが望ましいですが、短期的な対処法であれば「電話代行サービス」や「転送サービス」の活用が考えられます。
電話内容をメールなどで報告してくれる電話代行サービスや、固定電話への受電を携帯電話に転送できるサービスを利用すれば、外出先でも対応がしやすくなります。これらのサービスを、開業後しばらくは利用していたという先生のお話はよく聞きます。
事務所に先生がいるかどうかより、連絡が取れるかどうかが重要です。開業後は顧問先を増やすことが目下の課題になってくると思います。チャンスを逃さない受け皿を用意しておくことが必要ではないでしょうか。