CASE STUDY事例&成功のヒント

事例から学ぶ成功法則

開業当初から業務マニュアルを作っていくべき3つ理由

開業当初は「作業するのは自分ひとりだから」と思って業務のマニュアル化を意識されていない先生も多いのではないでしょうか。しかし開業当初、あるいは1人事務所のときから業務マニュアルを作っていくべき理由が3つあります。今回は「マニュアル化はスタッフを採用し始めてからでいいや」と思われている先生にぜひお読みいただきたい内容です。

1) 今が一番ラク!
なんといってもまずはマニュアル化すべき件数が少ないことがメリットです。顧問先が増え、スタッフも増え、作業が属人的になればなるほど、あとからマニュアル化していくのは目に見えて大変です。やる気も起こらないでしょう。たしかに新規開拓で奔走し、所内のことを全て1人でやらなければならない開業当初にマニュアルを作成していくのは大変です。しかし“今”が一番ラクなのです。今日からマニュアル化に取り組みましょう。

2) 文化として定着させやすい!
マニュアルを作り始めても、途中で止まり、中途半端なマニュアルが残されることがあります。そうなると結局、スタッフは先輩上司に確認することになるのでマニュアルの意味がありません。そうならないためには、1人事務所の時からマニュアルを整備していくことが重要です。そうすることで、そのあとにスタッフを採用しても、マニュアルを作ること、更新することを文化として定着させやすくなります。

3) 教育の手間が減る!
マニュアルはもちろん作業品質の向上や効率化の意味もありますが、もう1つの大きなメリットは教育の手間が減ることでしょう。会計事務所の業務において、業務マニュアルがあれば新人にも任せられるところは意外と多いです。基礎学習は必要かもしれませんが、つきっきりでOJTするよりも、圧倒的にラクになるのはイメージしやすいでしょう。

最後の項目に対しては、「マニュアル通りの業務を任せていては、本人の教育・成長にならない」と思われる方もいらっしゃるでしょう。その際のポイントは「マニュアルを作業者本人(ここでは新人)に作ってもらう」ことです。先生や先輩が教えながら、作業者本人にマニュアルを作っていってもらいましょう。できたマニュアルを確認することで、どこが理解でき、何がまだあやふやかが分かるので、マニュアル作成自体が教育になります。

順調に拡大してから「もっと早くからマニュアル化しておけば良かった」、「どの顧問先からマニュアル化していこうか…」と悩む前に、今日からマニュアル化をしていきましょう!