CASE STUDY事例&成功のヒント

事例から学ぶ成功法則

経営者の関心を考える

先日、ある飲食店の経営者の方と話す機会がありました。

知人の紹介で顧問契約をしたメインの会計事務所(A事務所)と
セカンドオピニオンとして別の会計事務所(B事務所)の関与を受け、
売上は順調に拡大し、4店舗を運営する経営者の方です。

この経営者の方に、A事務所について聞いてみたところ、
次のような話をしてくださいました。

『年に一度、税金の申告をしてくれるのは理解できる。

毎月料金を支払っていて、毎月たくさんの資料を持ってくる。
しかし、資料には“勘定科目”という馴染みのない言葉が使われており、
自分のやっている仕事と結びつけづらい。

また、毎月説明で利益の話をしてくれるけど、
いつも見るのは預金通帳。

利益が出たと言われても、預金はそこまで増えていない。
そのギャップについて詳しく知りたいのに、
教えてくれないのはなぜ?』

一方、セカンドオピニオンであるB事務所に対しては
『○○先生はすばらしい。経営のパートナーです。』
とおっしゃっていました。

B事務所のどういうところが良いのか?を尋ねてみたところ、

・難しいこともわかりやすく単純化して説明してくれる
・いろいろな知識を持っていて、悩み事がすっきり解決する

とのことでした。

A事務所とB事務所の違いは何でしょうか?

顧問のA事務所も、情報や知識の仕入れは
抜かりなく行っているはずです。

ただ、更に一歩踏み込んでいるのがB事務所で、
顧問先へわかりやすい説明を心がけ、
ちょっとした疑問にも耳を傾けることにより、
より深い相談や悩みを引き出すことができ、
知識を最大限に活用できているのだと思います。

A事務所とB事務所の違いは、知識の量ではなく、
わかりやすさや心理的距離の近さにあります。

重要なのは、顧問先に対して親身になり、
「お客様のために何ができるか?」を
常に意識することだと強く感じました。