CASE STUDY事例&成功のヒント

事例から学ぶ成功法則

所内の香りを考える

ある事務所にお伺いした時に、面談室でお香がたかれているのを目にしました。
理由を伺ってみたところ、

「香りがあることでお互いがリラックス出来るんです。
リラックスすることで、お互い腹を割って話すことが出来ます。
そうすると自然に、信頼関係も築いていけるんです。」

とおっしゃっていました。

皆さんは所内の香りについて考えたことはありますか?

ある科学雑誌にも香りと信頼感に関する実験が掲載されていました。

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見た目が同じマネキン(A、B)が二体並んでいます。
しかし両者のマネキンには一つだけ違いがあります。それは香りです。
ただしどちらも人間が意識的に嗅ぐことのできない程度の香りとなっています。

マネキンA
外観:Bと全く同じ
香り:人が恐怖を感じた時に出る汗の成分
香りの強度:人が意識的に分からない程度

マネキンB
外観:Aと全く同じ
香り:人が運動した時に出る汗の成分
香りの強度:人が意識的に分からない程度

嗅覚が正常である被験者に対して、「どちらのマネキンを信頼しますか?」と尋ねたところ、
面白いことにほとんどの被験者がBのマネキンを強く信頼したのです。
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この実験から
1.意識的に感じない程度の香りも感じ取っている。
2.わずかな香りの信号でその人が信頼できるかできないかを判断している。
3.精神状態が安定している方が信頼されやすい。
4.状況によって分泌される汗の成分には違いがある。

などが考えられます。
今回注目したいのは1と2です。
人間は意識していなくても香りで信頼できるか否かを判断するのです。

今回紹介した実験は1つの例にすぎません。
近年の様々な研究より、人間は意識しないところでも、
幸福感、信頼感、恐怖などの情報を香りで判断していることが、
明らかになってきています。

これを上手く利用すれば、冒頭に紹介した事務所のように
お客様と信頼関係を構築するツールとして活用できるのではないでしょうか?

皆さんも一度、所内の香りについて考えてみてください。