感謝し合う事務所
2019.12.19
何となく感じる、雰囲気の良い事務所とそうでない事務所、その違いはどこに
あるのでしょうか。今日はこれをテーマにお届けしようと思います。
私がこれまでに見た、雰囲気の良い事務所の共通点は“感謝し合える文化”が
あることです。とても素晴らしいことですが、いきなり職員へ「感謝し合える
事務所にしよう」と言っただけではどうしていいのかよく分からず、大きな変
化は望めません。
そこで、ある事務所では次のような取り組みを始めました。
“職員が(別の)職員へ感謝したいこと”を、手書きで紙に書いて、感謝した
い相手に渡します。あわせて、これを評価基準に含めることにしました。
例えば、こんな感じです。
「先月末、決算が期限がぎりぎりだった○○会社の業務を××さん(感謝する
相手)が手伝ってくれました。夜遅くまで手伝ってくれ、本当に助かりました。
××さん、ありがとう。」
この評価制度の特徴は、“感謝された人”が評価されるのではなく、“感謝し
た人”が評価されるところです。誰かに感謝するほど評価されるため、多くの
「ありがとう」が事務所に広がります。
また、別のある事務所では朝礼時に「good or thanks(グッドオアサンクス)」
の発表を行っています。発表する職員は、別の職員の“良いと思った行動”や
“感謝したいこと”を、職員全員の前で発表します。
「ありがとう(有難う)」とは、その文字の通り“有るのが難しいもの”です。
感謝される行動をすることだけでなく、その感謝の意を相手に伝えることも習
慣化しないと難しいものです。感謝することを習慣化する仕組みを作れば、事
務所内には感謝の言葉が増え、良い雰囲気を作ることができます。働きがいや
やりがいにも繋がり、顧問先の付加価値向上や事務所の業務改善などに、事務
所のメンバー全員が積極的に関わるようになる効果も見込めます。
皆様の事務所でも、「ありがとう」が言える仕組み作りをしてみてはいかがで
しょうか。