夕礼の効果
2019.12.12
皆さん、毎日の朝礼は行っていますか?
会計事務所にお伺いすると、
朝礼で所訓の唱和・事務連絡・ミニ研修などを
行っている事務所が多くあります。
しかし“夕礼”となると、ほとんど聞きません。
今回は「夕礼を取り入れてから良くなった」という事務所をご紹介します。
夕礼を取り入れたのはA先生。
A先生の事務所は10人ほどの規模で、
元々A先生のお父様が事務所を運営しており、
外で修行をしていたA先生が後継者として戻ってきた、
という段階でした。
A先生が最初に感じたことは
・ベテラン職員が多く、業務上のやり取りが少ないため、
何を考えているのかわかりづらい
・残業が常態化しており、内容によらず
遅くまでだらだらと仕事をしている
この2点。「何とか変えたい」と感じていました。
そこで取り入れたのが“夕礼”です。
終業5分前に時計が鳴り、全員立ち上がります。
担当者の号令のもと、全員が「伸び」をした後、
「今日の出来事」を挙手制で発表。
その後、A先生が連絡事項も含めて一言話して終了。
これだけです。
朝礼でなく夕礼にした理由は、
・その日にあったことを、忘れないうちに話してほしい
・時間の区切りをつける
という2点です。
最初は、何を話したらいいのか・・・と控えめだった職員さんも、
今では、お客様から褒められて嬉しかった話、
業務でうまくいっていないこと、気になった情報など、
いろいろ話が出るようになり、表情も良くなったそうです。
また、A先生の狙い通り、夕礼が「時間の区切り」となり、
それまでに仕事を終わらせよう、ひと段落させよう、という意識が働き、
結果的に残業が減ったと聞きました。
もちろん夕礼だけでなく、先生からのまめな声かけや、
いろいろな場で考え方を伝え続けた成果だとは思いますが、
一つの取り組みとしてご紹介しました。
一度、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?