営業は「受けてみる」ことも大切
2021.04.23
独立開業をし、WEBページを公開すると、様々な企業からメールや電話で接触を図ってくるかと思います。開業している先生方のWEBページを拝見していると、「営業や勧誘の連絡には一切応じません」といったメッセージを掲載されている方も見かけるようになりました。本業とは関係のない提案であればなおさら、鬱陶しく感じるのもよくわかります。
しかし、独立開業後に営業スキルの必要性を感じる先生が多いのも事実です。
そこで、あくまで「勉強のために」と割り切って、営業を受けてみてはいかがでしょうか?私たちも会計事務所向けのサービスをご提案していることもあり、他社からの営業を受けて勉強することがあります。その中で分かったことをお伝えしたいと思います。
■その業界のことを知ることができる
提案されるものが自身と関係のない商材であったとしても、もしかすると、将来的にその業界の企業の顧問を依頼されるかもしれません。基礎知識として、業務内容・収益構造・競合情報などを得ておくのは、いつか役に立つかもしれません。
■提案の仕方や流れを体感できる
相手は営業のプロであり、プロのノウハウを結集して売上を上げるのが企業です。1回の商談には、その企業のノウハウが詰まっています。ファーストコンタクトから話の展開、次につなげる話法など、営業に必要なステップを体験することができます。
■営業を受ける側の気持ちになれる
営業を受ける側の心理というのは、意識して営業を受けないとわからないものです。割り切っていれば、意識的に自身の感情と向き合いながら話を聞くことができます。相手がどのように話し、自分はどう感じたかを意識することで、営業する側に立った時にも相手の気持ちを汲めるようになっていきます。
他には、良し悪しはありますが、コミュニケーション能力がある人材を採用したいと思ったときに、以前営業を受けたスタッフを引き抜いたという話を聞いたこともあります。
このように、小一時間の投資で得られるものが多いので、お時間に余裕のある段階で、様々な営業を受けてみることをお薦めします。