他者の意見を聞くことの重要性
2020.02.13
今回は「他者の意見を聞くことの重要性」を
考えてみたいと思います。
以前は、業界3位で「夕日ビール」と
呼ばれてしまっていたアサヒビール。
アサヒビールの元社長である樋口廣太郎氏は
会社を再建するために、競合のキリンビールやサッポロビールに
「どこが悪いのか?」、直接意見を聞きに行ったそうです。
また、樋口氏は「不満から学ぶことは多い」と考え、
顧客からの批判的な意見も積極的に聞くようにしていました。
このような行動もあり、アサヒビールは著しく成長し、
今ではビール市場での売上がトップになっています。
さて、私の知っている先生にも、
他者からの意見を積極的に聞く方がいらっしゃいます。
その先生の事務所の会議では、
正社員・パートなど年齢や経験年数に関係なく全ての方に
先生が「どうしたらいいと思う?」と質問を投げかけます。
そして、職員の皆様も「○○と思います」と
しっかりと意思表示をする習慣があります。
私が先生と話す時も、同じように
「△△に悩んでいて・・・どうしたらいいと思いますか?」と
質問を投げかけられます。
先生がフラットな姿勢で話しているので、
私も「ここをこうしてみてはいかがでしょうか?」と
率直に伝えることができます。
先生と私は、お客様とサービス提供者という関係です。
それに、私は先生よりも年下で経験が浅いのですが、
先生からは、そういった関係性にこだわらず、
柔軟に意見を聞く姿勢がうかがえます。
また、この先生の事務所では
“業務標準化プロジェクト”を進めており、
これまでに集まった意見を活かしたことにより、
多くの顧問先について時間単価がアップした、
という実績にも繋がっています。
以上のことから、
私は「不要な配慮や先入観を捨て聞く耳を持つこと」
の重要性を学びました。
「自分よりはるかに若くて経験も少ない人に聞くのは恥ずかしい」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「若いからこそ、自分とは違った環境にあり、
新しい視点からの意見が聞けるかもしれない」と考えてみると
ハードルが下がるのではないでしょうか。
そして、自分で集めた意見や考えの中から、
自分に合ったものを探していくことも、
考えやビジョンを明確にする第一歩になると思います。