これからの時代の新たな収益源
2021.06.02
「税理士の仕事がAIに取って代わられる!」と言われて久しくなりました。個人的には税理士の仕事の全てが取って代わられることはないと思っていますが、記帳代行・申告書作成等の従来業務の価値が相対的に低下していくことは避けられないでしょう。そのため経営コンサルティング、M&A、相続・事業承継等、従来業務以外の収益源を模索していらっしゃる事務所様も多くお見受けします。
その中でも今回は新たな収益源の候補として、RPAの導入コンサルティングをご紹介します。ある地方のご開業間もない若手の先生は、ご自身の事務所でまずRPAを導入し、経験・ノウハウを蓄積してRPAの導入コンサルを既存の顧問先企業に展開していらっしゃいました。既に事務所の収益源の1つになりつつあるそうです。その先生は「同地域のベテランの先生方に比べて自分は人脈・経験・ノウハウは少ないかもしれないが、RPAならまだまだこの業界では生まれたばかりの分野なので、開業間もなく若い私でも十分に勝算があると思う。むしろ、ベテランの先生方よりITに強い自信はある」と仰っていました。
そもそもRPAは定型業務の代替を得意としていますので、バックオフィス業務の効率化と親和性が高いです。そして、顧問先である中小企業のバックオフィス業務を熟知しているのは、他でもない顧問契約を結んでいる税理士事務所ではないでしょうか。
事務所の新たな収益源の選択肢の1つとして、RPA導入コンサルティングを考えみてもいいのかもしれません。