CASE STUDY事例&成功のヒント

事例から学ぶ成功法則

何でもやり過ぎにご用心

チェックリストの価値は、多くの事務所の方々が認識されて
いることと思います。しかし、やり過ぎてしまうと逆効果を産んでしまう
ケースもありますので、今回はそのお話をしたいと思います。

多くの場合、業務のミスを発見⇒チェックリストの見直し⇒項目追加
の流れで、チェックリストをバージョンアップし、より良いものに
仕上げていくかと思います。

この過程自体には問題はありませんが、完璧を求めすぎてしまい、
些細なミスも防ごうとするあまり項目が多くなりすぎてしまうと、問題が
発生します。

それは、
・チェックリストの形骸化
・生産性の低下
の2つです。

具体的にみていきましょう。

まず、チェックリストの形骸化についてですが、あまりにレアケースの
こともチェックリストに加えてしまうと、チェックの必要のない項目が
続き、行う側も更に上の立場でチェックする側もムダに感じ、次の工程
に回すため、とりあえずチェックを入れるという状態になってしまいます。

また、細かすぎるチェック項目が増えれば増える程、一つの仕事にかかる
時間が増え、もう一つの問題である生産性の低下を招いてしまいます。

これでは、せっかくのチェックリストもあまり良い効果が得られません。

そもそものチェックリストを作成する目的は、この業務を初めて行った
としても一定以上の品質でミスなく行うことだと思います。

多くの場合チェックリストの項目を増やすことを考えますが、チェック
リストの形骸化・生産性の低下を防ぐためにも、チェックリストの項目を
減らすことも定期的に行ってみてはいかがでしょうか?